足の付け根というデリケートな部位に起こる脱腸は、受診をためらわせる心理的な障壁が高い病気かもしれません。「場所が場所だけに、誰に相談していいか分からない」「診察で患部を見せるのが恥ずかしい」という思いから、一人で悩み、症状を悪化させてしまう方が少なくありません。しかし、ここで強調したいのは、消化器外科という場所は、あなたのプライバシーを尊重しながら、その苦痛を取り除くために存在する専門的な場所であるということです。消化器外科の医師や看護師にとって、脱腸の診察は日常茶飯事であり、そこには一切の偏見もなければ、特別な目で見られることもありません。私たちが何よりも優先するのは、患者さんが抱えている不快感の原因を特定し、安全に治療することだけです。診療科選びで迷う時間は、不安を増大させるだけです。むしろ、専門家である外科医に診てもらい、「これは脱腸ですから、こうすれば治りますよ」という明確な答えをもらうことで、霧が晴れるように心が軽くなったという患者さんは非常に多いのです。また、現代の消化器外科では、患者さんの羞恥心に配慮した診察室の環境づくりや、女性医師による診察が可能な病院も増えています。脱腸を放置することは、常に体の中に小さな爆弾を抱えて生活しているようなものです。いつ激痛に変わるか分からないという不安は、精神的にも大きな負担となります。外科的な治療を受けることは、恥ずかしいことではなく、自分の健康を管理するための極めて理性的で前向きな決断です。消化器外科という診療科は、あなたのQOL、つまり生活の質を支えるための頼もしいパートナーです。勇気を持って一歩を踏み出し、専門医の診察を受けることで、これまで制限していたスポーツや旅行、あるいは孫との遊びといった、人生の楽しみを再び全力で享受できるようになるのです。体は正直です。異常を感じたなら、その声に応えてあげてください。外科の医師は、あなたが元の元気な生活に戻るのを、全力でサポートする準備ができています。
恥ずかしがらずに相談したい脱腸の悩みと消化器外科の役割