夏本番、いつもは元気なパートナーが、「最近、食欲がなくて…」「なんだか胃が重いんだ」とこぼすことが増えたら、それは夏バテのサインかもしれません。特に男性は、自分の体調不良をあまり口に出さなかったり、「気合で乗り切れる」と無理をしがちだったりするため、身近にいるパートナーがその変化に気づき、適切にサポートしてあげることが大切です。彼の胃腸の不調は、単なる食欲不振なのか、それとも注意すべきサインなのか。見極めるためのポイントを知っておきましょう。まず、彼の普段の生活を振り返ってみてください。日中は外で働くことが多く、大量に汗をかいていないか。オフィスでは冷房が効きすぎていないか。そして、帰宅後や休日の食事はどうでしょうか。暑さから、冷たいビールや清涼飲料水ばかりをがぶ飲みしたり、食事はそうめんや冷やし中華といった、冷たくて栄養が偏りがちなもので済ませていたりしないでしょうか。これらの生活習慣は、まさに夏バテによる胃腸機能低下を招く典型的なパターンです。もし、彼が「胃がもたれる」「胸やけがする」といった症状を訴えているなら、それは胃の消化機能が落ちている証拠です。そんな時は、スタミナをつけさせようと、いきなり焼肉やうなぎといった脂っこい食事を勧めるのは逆効果です。彼の胃腸をいたわるメニューを考えてあげましょう。例えば、冷奴に消化を助ける生姜やミョウガをたっぷり乗せたり、鶏のささみや豆腐を入れた温かいスープを作ってあげたり。大根おろしを添えた焼き魚なども、胃に優しく、栄養も摂れる良い選択です。しかし、注意深く見守る中で、単なる夏バテでは済まされない危険なサインを見逃さないことも重要です。もし、食欲不振と共に、みぞおちに強い痛みが続く、便の色が黒っぽい、顔色が悪い(黄疸)、体重が急激に減っている、といった症状が見られる場合は、胃潰瘍や肝臓の病気など、他の疾患が隠れている可能性があります。その際は、「大丈夫だよ」という彼の言葉を鵜呑みにせず、「心配だから、一緒に病院に行こう」と、優しく、しかし毅然とした態度で受診を促してあげてください。あなたの愛情深い観察眼が、彼の健康を守る一番の力になるのです。
彼の食欲不振は夏バテ?心配な胃腸のサインを見抜く