突発性発疹の経過の中で、最も保護者を震撼させる出来事が熱性痙攣です。この疾患は急激に体温が上昇する際、まだ脳が未熟な乳幼児において電気信号の乱れが生じ、意識を失って全身を震わせる症状が現れることがあります。実際に我が子が痙攣を起こした際、どのような手順で病院へ繋ぎ、どのような処置が行われるのかを知っておくことは、最悪の事態を防ぐための備えとなります。まず、自宅で痙攣が起きた場合、大切なのは「時間を計ること」と「呼吸の確保」です。平らな場所に寝かせ、顔を横に向けて吐瀉物で窒息しないようにし、衣服を緩めます。決して口の中に物を入れたり、体を揺さぶったりしてはいけません。ほとんどの痙攣は二、三分以内に収まりますが、初めての場合はパニックにならずに救急車を呼ぶか、かかりつけの病院に連絡して指示を仰ぎます。病院に到着すると、即座にバイタルサインの確認が行われ、痙攣が続いている場合はジアゼパムなどの鎮静剤を坐薬や静脈注射で投与し、発作を止めます。痙攣が止まった後は、意識の戻り具合を慎重に観察します。突発性発疹に伴う単純型熱性痙攣であれば、通常は十五分以内に意識が回復し、麻痺などの後遺症も残りません。しかし、病院では「複雑型」ではないか、すなわち痙攣が十五分以上続く、体の片側だけが震える、一日に何度も繰り返すといった兆候がないかを厳密にチェックします。もしこれらに該当する場合は、脳炎や脳症、髄膜炎の可能性を考慮し、髄液検査やCT、MRIといった精密検査が行われることもあります。また、病院での経過観察中、医師は「痙攣の後の泣き声」や「手の動かし方」など、非常に細かな点に注目します。突発性発疹による高熱は数日間続くため、入院して点滴で水分を補給しながら、再発に備えて痙攣予防の坐薬を使用するプランが立てられることもあります。痙攣を経験した親御さんの衝撃は大きく、その後しばらくは熱が出るたびに恐怖を感じるようになりますが、病院のスタッフはその精神的なケアも行います。突発性発疹に伴う熱性痙攣の多くは予後良好であり、その後の発達に影響を与えることは稀であるという医学的なエビデンスを共有してもらうことで、少しずつ安心を取り戻していくことができます。緊急時の病院の役割は、単に痙攣を止めるだけでなく、正確な診断によって未来への不安を取り除き、適切な家庭での観察ポイントを指導することにあります。科学的な緊急対応と温かな見守りの両輪が、痙攣という荒波を乗り越えるための確かな力となるのです。
熱性痙攣を伴う突発性発疹への病院での緊急対応と経過観察