私が関節リウマチの診断を受けたのは、ちょうど仕事も家庭も一番忙しい四十代の半ばでした。朝、指先が強張ってボタンが留められないという異変から始まり、やがて足の裏を針で刺すような痛みで歩行が困難になりました。病院で告げられた「関節リウマチ」という病名以上に私を震え上がらせたのは、医師から提示された治療プランの費用でした。それまでの飲み薬では効果が不十分で、生物学的製剤という注射薬の使用を勧められたのですが、その費用を聞いて耳を疑いました。一回の注射で一万円以上、それを月に数回繰り返すとなれば、私のパート代はすべて治療費に消えてしまいます。家族に迷惑をかけたくない、自分のわがままで高価な薬を使ってもいいのだろうかという罪悪感に苛まれ、私は一度、治療を拒もうとさえ思いました。しかし、夫は「健康な体は何物にも代えられない投資だよ」と背中を押してくれました。それから私の、リウマチと、そしてその費用との格闘の日々が始まりました。まずは高額療養費制度について徹底的に調べ、限度額適用認定証を入手しました。これによって、窓口での支払いが最初から限度額までに抑えられるようになり、一時的な多額の出費を避けることができました。また、最近では先発品と同じ効果を持ちながら価格が抑えられたバイオシミラーという選択肢があることも知り、積極的に医師に相談しました。バイオシミラーに変えることで、月に一万円以上の節約になり、精神的な負担がぐっと軽くなったのを覚えています。今では注射のおかげで痛みもなく、以前と同じように仕事を続け、休日は趣味の散歩を楽しんでいます。もし、あの時費用を理由に治療を諦めていたら、今頃は関節が変形して自立した生活すら送れなくなっていたかもしれません。リウマチの治療費は確かに高いですが、それは「未来の自由」を買い取っているのだと考えるようになりました。お金の管理をしっかり行い、制度を賢く利用することで、病気を抱えながらも平穏な日々を送ることは十分に可能です。同じように費用で悩んでいる方には、一人で抱え込まず、まずは専門家に相談してほしいと切に願います。